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上の2つのグラフは2種類の車を同じシャシダイナモメーターで計測し そのデータを比較したものです。 上が エンジン回転数を横軸にしたもの(※1)下が速度を横軸にしたもの(※2)です。 パワーの差は歴然で 赤い線の方は 700psを楽々越えています。 一方緑色の線の方は300psを少し越えた程度です。 この2つのグラフの意味するところを少し説明しましょう。 上段の エンジン回転数を横軸にしたグラフでは 赤い線のエンジンが圧倒的で 並んで走ったときには さぞかし大きな差が出ると思われます。 でも下のグラフをよく見ると 終速に大きな違いが有ることに気が付きますね。 そうです ギア比もかなり違うのです。 特殊なレースは別として 普段 車を使用するときにはどんな使い方をするのでしょう 通勤、買い物、ドライブ等 せいぜい交差点レースぐらいでしょうか? ちょっと見るとパワーに大きな差の有る 2つの車ですが普段使用する速度域では 緑色の線の車の方が圧倒的に扱いやすく、速いのです。 ちなみに シャシダイナモ上の 時速20kmから 160km間での加速時間は 下記の通り(※3↓)です。 なんと 6秒以上の差が出てしまいました。 これはほんの一例ですが 改めて使用目的に合った車の調整の大切さを感じました。 雑誌等の記事に掲載されている 高速周回コースやサーキットなどのデータも 確かに高性能の車として認めざるを得ませんが 車を利用する側が 自分は どんな車がほしいのか経験豊かな チューニングショップさんと相談し自分に合った車作りをするべきだと思います。 決して直線の道ばかりが続く訳ではありませんし 優秀なチューニングショップさん程 無駄な改造を好みません。 普段使用する条件をきちんと伝えれば燃費だけを良くすることも可能です。 グラフ中の 赤い線の方は ドラッグレース用です。 もちろん走り方によっては 緑色の線の車より速く走ることは可能ですが 普段の生活で 使いやすいとはいえません。 緑色の線の方は ラリー用です。 さて 表題の ”Maxパワー・・・・”ですが 結論から言えば 最高速を求めるには 確かに Maxパワーは大きくなくてはなりません それは速度が上がるにつれて 走行抵抗がどんどん大きくなるので それに打ち勝つには 大きな馬力が必要だからです。 しかし 日常生活の道具として車を使用する場合 走る速度はどの範囲を使っているのでしょうか? Maxパワーのために 大きな犠牲を払っていませんか 大馬力でなくても 減速比や使用するエンジン回転域によりあなたの車も速く走ることが充分に可能です。
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ちょっと気になるTOP | 2001年3月 |